アフターコロナの今、再び「旅育」に注目が集まっているようです。
「旅育」とは、旅行ジャーナリストの村田和子さんが提唱されている言葉で、子どもが旅行や体験活動を通じて、自然や文化、社会などのさまざまな場所や状況を学び、成長することをいいます。
久々に読み返したらたくさんの気づきがありました!
「旅育メソッド®」を提唱されている著者:村田和子さんの息子さんは、京都大学に進学されたそうです!
旅育(たびいく)とは?
旅の体験、時間共有は通常の家族旅行で満たすことができますが、旅育ではこれに加えて教育的観点を取り入れたものを指すことが多いようです。
効果的な「旅育」を行うには以下の3つの要素があり、この3つをすべて満たす必要があるとのことです。
旅育に必要な3つの要素
- 旅の体験(異文化・非日常体験、旅先での交流など)
- 人との時間共有(家族・友人との共通体験、想い出づくり、日常と比較した共有時間の長さなど)
- 旅を素材とした教育(職業教育、郷土教育、地理・歴史教育、国際化教育など)
(引用元:日本国際観光学会論文集 旅育の現状と定義を考える)
以上のようにありますが、あまり固く考えずに、家族旅行+αを楽しめたら良いですね。
旅育におすすめの年齢
村田和子さんは、「言葉を理解する3歳頃から、基礎的な脳ができあがる9歳頃まで」を旅育のゴールデンエイジと設定されています。
星野リゾートの星野代表が、「家族旅行には賞味期限がある」と仰っていたように、10歳を過ぎると習い事や塾、友達との遊びが優先で、家族旅行なんてしてくれなくなりますよね。
幼児期(3~5歳)
言葉が理解できて、自分の気持ちを伝えられる年齢。
おむつが取れたり自分で歩けたりと、行動範囲も広がります。
学童期(6~9歳)
他人とコミュニケーションが取れる年齢。
学校で習うことと絡めて、旅行スケジュールを立てても良いですね。
旅育のメリット5つ
- 子供にとって脳の刺激になる
- 旅先で出会う人とコミュニケーションをとることができる
- 臨機応変に対応する力がつく
- 親のストレス解消になる
- 旅行を追体験できる
旅育の方法
村田氏の提唱する旅育メソッドは以下の5つです。
旅育メソッド1:旅の計画や準備は子どもと一緒に
旅育メソッド2:役割や目標を設定し、ほめて成功体験に
旅育メソッド3:旅先で家族各々で過ごす時間を作る
旅育メソッド4:本物に多く触れ関心の芽を育む
旅育メソッド5:思い出を形にして記憶に残す
<旅行前>
- 子どもと一緒に計画・準備する
- ゆとりを持ったプランにする
<旅行中>
- 子どもに役割を持たせて成功体験を積む
- できたことを褒める(公共のマナーを守るなど)
- 子どもだけで参加できるプログラムに参加する
- 本物に触れ、興味・関心の芽を育てる
<旅行後>
- 旅の想い出をまとめる(写真を飾る)
- 旅先で買ったものを日常的に使う(マグカップなど)
旅育におすすめの本
家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK
旅育に興味がある!という方にオススメの本は、旅育を提唱されている旅行ジャーナリストの村田和子さんの著書。